歌がうまくならない人の特徴ー間違いだらけの練習法

当てはまってしまった人は気を付けてください。
どんどん歌がへたになる努力をしている可能性があります。

私も歌がうまくなりたいと思い、ボイトレに行くまではネットでいろいろと方法論を調べておりました。(もちろん今でも調べますが) 
そしてとにかくいろんなものにかじりついた結果、全く効果が無いか むしろ逆効果にさえなってしまう危険なものがいくつかありました。
それらを今日はご紹介したいと思います。

問題は何かというと、特にネットでは

  • その方法自体に根拠がない
  • どうしても文字だけの説明になってしまうので説明不足。誤解が生じる
  • 理解が足りないままやると意味ないやつ

が横行している印象です。あとはそのやり方自体は間違いじゃないが、トレーナーに見て(聞いて)もらわないと判断できないものもあります。
それらの注意点も踏まえて お話していきます。 

 

練習量は多ければ多いほどいいと思っている


基本 筋トレ的な発想の練習は全て間違ってると思っていいです。

歌は 確かに体を使うものなので、本質的にはスポーツと同じだと思います。
しかし、もしかしたら体育会系の人に多いかもしれない 筋トレ的な発想になってしまうことは、こと歌においては 非常に危険です

自分の体を 思った通りに動かす・コントロールする という意味においては スポーツと同じです。
しかし、歌は筋トレではないです。

と同時に、根性論的な発想で とにかく練習量をこなすのがいいというのは完全なる勘違いです。
しかし都市伝説では、歌手のだれだれは毎日10時間も歌い続けた とか
喉から血を吐くほど歌ったとか
って話を耳にすることがあります。もしかしたら本当だったのかもわかりませんが、それで成功した人より喉壊した人のが多いでしょう。あなたはそれで成功しますか?何を根拠に?

何が間違いかというと、声帯は筋肉ではないので 超回復はありえない ということです。
喉周辺とか腹式呼吸に使う筋肉は筋肉なので超回復します。でも喉は消耗するだけです。

 

筋肉に乳酸ためてやった気になっている


これは先ほども言った 筋トレ的発想ということです。
まず、いろんな場所の筋肉が明らかに疲労していると感じるような練習は意味ないです。筋肉痛なんてもってのほかです。

その理由ですが 歌を歌うのにベンチプレス100kg上げるようなパワーは必要ないということです。
あくまでも いかに効率よく音を発するか が重要なワケであって、そこに余計な力は必要ないということです。

もし筋トレ的練習して満足してる人がいたら今すぐやめてください。それは練習のための練習だと断言します。

よく、肺活量とかパワーがうんぬんとかがだいじ みたいな話を見かけますが、必要無いです。
厳密にいえば あるのに越したことはないけど、それが歌のうまさに直結はしないよということです。

証拠をお見せしましょう

  • 水泳選手は肺活量すごいですけど、全員歌上手いですか
  • 小さい子供とか中学生あたりでめちゃくちゃ上手い子いるけど、あなたとどっちが筋力ありますか

これなんかほら(歌うのは1:45くらいから)

ちなみに、カラオケの大会とか出ると 中学生くらいの女の子がものすごい声量で歌ってるとか余裕でいます。
肺活量=声量 だと思ってる人 気を付けてください!

 

こんな練習をひたすらやってる


間違った練習をご紹介します。

ペットボトル使うトレーニング

筋トレ系間違い練習の王道です。

空のペットボトルを咥えて 吸ったり吐いたり声出したりするやつです。
たしかにキツくて、肺活量の筋トレとしてはいいでしょう。

しかし、これで鍛えたからといって歌がうまくなるわけではないです。吸ったり吐いたりする力が強くなっただけです。
そもそも正確な音程で歌えない人にとっては やることが間違ってます。やめましょう

 

エッジボイス

え!?と思った方もいらっしゃるでしょうか。
これはそれ自体が間違いってことじゃないですが、勘違いしてる人が多いやつです。

エッジボイスとは、よく言われるのが 呪怨の「ア“ア“ア“」ていう声を出すやつです。
声帯を閉鎖する筋肉を鍛えるのだそうです。

これは何が間違いかというと、もともと閉鎖が強い男性がやりまくっちゃうことです。
男の人はたいてい、普段から閉鎖の強い話し方してる人が多いです。中には閉鎖が弱く 抜けたような声の方も中にはいらっしゃいますが、少数でしょう。

閉鎖弱めの人なら、閉じる感覚を掴むのに効果があるかもしれません。
ですが、私もそうですが 閉鎖がもともと強い人がやりすぎちゃうと バランス崩します。

音域が高くなってくると、声帯を引き延ばすのと閉鎖する力の微妙なバランスがだいじになってきます。その絶妙なバランスで響くように発声するのが、ミックスボイスてことになります。ミックスボイスていう言い方あまりしたくないんですが、他に表現方法思いつかないんで。。
で、閉鎖強い人が閉鎖ばっかりやっちゃうとバランス崩してうまく声帯引き延ばしができなくなります。

けっこう、一般的な男性だったら 声帯の閉鎖よりも伸展のほうが不得意な人のが多いんじゃないかなあ。

このエッジボイスやるのは、なんか裏声で上手く閉鎖できないなー って時に感覚掴むために少しだけやるのがいいんじゃないかと思います。

 

口閉じてうがいする

は?なんすかこれ、こんなんできる人いるんですかね?

そしてできたところで何の意味があるんでしょう?

 

変顔する

表情筋てそんなにいりますかね?
いや、確かに口角上げたりするのに必要だとしても そんなん誰だってできるじゃん。
ストレッチ的な意味ではありかもしれない。しかしわざわざ時間をかけて鍛える必要ありますか?

 

ひたすら腹筋運動をする

これは 【ボイトレ】胸式呼吸と腹式呼吸の違い 歌に必要な理由 の記事でも書いてますが、歌うのに使う筋肉は 腹直筋 ではないということです。

よく、腹筋を鍛えれば腹式呼吸ができるようになって 声量が増すと思われがちです。
しかし腹筋運動で鍛えられる筋肉と発声するのにつかう筋肉は全く別です。

使うのは横隔膜を上げ下げしたり、横隔膜を下げ続ける筋肉であり、腹筋運動をやっても鍛えることはできません。そして上でも書いたように、横隔膜の動きをコントロールする技術は必要ですが、パワーを鍛えても意味ないのです。

いくら筋トレやってもうまくなりません。ただの思考停止状態です。根性ではうまくならんのです。

ミックスボイスさえできればうまくなると思っている


さきほど、ミックスボイスという言葉はあまり使いたくないという話をしましたが、ミックスボイスとはそれ単体で存在するものではないからです。

よく見かけるのは、チェストボイス、ミックスボイス、ヘッドボイスとかそれぞれの違う発声方法があって、それを切り替えて使い分ける というような解釈です。

おれ、チェストは得意なんだけどミックスがまだできないんだよな~ みたいなこと言ってる人はそもそも見当が違ってます。
それはチェストとかミックスができるできないじゃなくて 発声自体できてないのです。

たしかにそれぞれの声区はありますが、それぞれが別のテクニックを使っているわけではありません。
あくまで発声はトータル的なものであって、音の高低で適した響かせ方・声帯の操作があって、それをいかにスムーズに狙った高さ・音色に合わせていけるかどうか であります。

つまりミックスボイスなんてものは無いのです。
仮に地声で出ない高さを、地声っぽく出せたとします。それをミックスボイスとするならば、そういう意味ではミックスボイスは存在するといえる。が、それはあくまでもその音程に合わせた発声ができたということで、その音程だけ全く違った技術を駆使したわけではあるまい。

そして問題はそれをいかにスムーズに狙った通りに 行き来できるかどうかなのですねえ。
バットを振るのがうまいかどうかじゃなくて、問題はボールが打てるかということ。ミックスボイスとはいわば、バッティングでいうところの 腰の回転 です。
あ!あの選手腰の回転うめえ! とかならないですよね?

つまり、ミックスボイスばかり追い求めるのは、ひたすら腰振ってるようなもんです。それでバッティングはうまくなりません。

このへんのミックスボイス論は 秦基博『鱗』を原曲キーで歌うには?ミックスボイスとは でも書いてますのでご参照ください。

 

まとめ


いろいろ批判的なことを書いてきましたが、何を隠そう 私がこれらの情報に踊らされてきたのです。
それぞれの練習やノウハウは、確かに間違いではないのかもしれません。
しかし、それぞれ正しい解釈でやらないと ぜんぜん効果が無いものになってしまうのです。

ボイトレをやってる今でこそ、それぞれの意味するところが分かり 技術の向上につなげることもできますが 独学ではどうも、その勘所がわかりませんでした。

そこでこれを読んでくださった皆様には、つまらん遠回りをしないで済むようにしていただきたく書いてみました。
要点をまとめると

  • 筋トレ的練習はダメ
  • やりすぎはダメ
  • 効果が不明なものには手を出してはダメ

こんなところです。

とはいえ 私の技術はまだまだですし、上手い人を見上げたらキリがありません。
どうやったらもっとうまくなれるか 皆さんと同じように悩んで試して 挫折して 日々考えてます。

と わたしもこんくらいですが、やっぱり歌は歌うことで必要な筋肉も育つと思います。
あとはいかにして 自分の思い通りに体をコントロールするか。筋肉だけじゃなくて 効率よく体を動かせるようになっていく、神経をつないでいく作業ではないかなと。

そのあたりは、歌も 【武井壮理論】 なんではないか?と最近考えてます。
そのへんの記事も今度かきます。

 

それでは、あなたが遠回りしないように 充実した音楽ライフを願って。。

 

 

 

 

 

 

 

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